病態・疾患

気道閉塞【看護・観察項目】

気道閉塞

気道閉塞をきたす外傷
  • 喉頭・頸部気管損傷
  • 肺挫傷や気管・気管支損傷

気道に対して外傷を負うと、血種による圧迫、出血や浮腫による急激な内圧の上昇で気道閉塞、気道障害が生じます。

穿通性胸部外傷で大量の気道内出血が持続する場合、進行性の呼吸障害が生じます。

症状・観察項目

症状として、呼吸困難が顕著に現れ、喘鳴などの窄音が聴取できます。

また、頚部の呼吸補助筋を使用した努力呼吸が観察されます。
熱傷などで上気道に浮腫を来している際には、吸気時にストライダーを聴取できます。

陥没呼吸など上気道閉塞の所見がない場合でも、顔面の外傷、口腔の異物・出血、熱傷があると浮腫を来しやすくなるため、

気道閉塞のリスクは高く、注意が必要です。

治療

治療は口腔内に血液や異物があり、吸引しても酸素化が改善しない場合は、気管挿管や気管切開の適応となります。

顔面外傷、粘膜下の出血や浮腫が著しい場合は輪伏甲状靱帯切開を行います。

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