看護計画

下部消化管出血(看護計画)

目標

  • 下部消化管出血の症状発現を管理し、最小限にする。

看護計画

OP(観察項目)

  • バイタルサイン。
    (血圧、脈拍、呼吸、体温、SpO₂)
  • 呼吸状態。
  • 意識レベルの変化。
  • ショック症状の有無。
    (蒼白、虚脱、冷汗、呼吸不全、脈拍不触)
  • 出血の原因。
    (炎症、潰瘍、動脈瘤など。)
  • 吐血、下血の有無および量。
  • 出血の性状。
    暗赤色:下行結腸 
    鮮紅色:下行結腸、S状結腸、直腸、肛門 
    鮮血滴下:痔核、肛門裂肛
  • ストレスの内容。
    (病気や治療、疼痛、入院、隔離環境など。)
  • 検査データ(RBC、Ht、Hb)。
  • 凝固機能(PT、PLT)。
  • 各種細菌検査。
  • 内視鏡や超音波、CT検査の所見。
  • 腹部X線:腸管内ガス像や鏡面像の有無。
  • 消化器症状の有無。
    (食欲低下、悪心・嘔吐、便秘、下痢、腹部膨満感)
  • 出血傾向の有無。
  • 誘因となる薬物使用の有無。
    (抗菌薬・副腎皮質ステロイド薬・消炎鎮痛薬・抗凝固薬)
  • 治療に対する反応。
  • 基礎疾患と既往歴。

TP(ケア項目)

  • 出血に伴うショックに対応できるように酸素や吸引などを準備しておく。
  • 内視鏡検査を安全・安楽に受けられるように準備する。
  • 指示の輸液、輸血、薬剤投与・管理を行う。
  • 胃管留置の管理を行う。
  • ショック症状出現時にはショック体位(水平仰臥位で下肢のみ20~30度挙上)をとり、医師に報告し対処する。

EP(教育)

  • 胃管留置の場合は必要性と体動範囲を説明する。
  • 気分不快、消化器症状があればすぐに報告するように説明する。

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